REPORT:2023年3月5日 KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT BLAZE Part.2

エキシビジョンマッチ

元KNOCK OUT-BLACK 女子ミニマム級王者

元KNOCK OUT-BLACK 女子アトム級王者

ぱんちゃん璃奈(フリー) 13戦13勝(2KO)

vs

坂本瑠華(スナイパーセキュリティー) 1戦1敗

1 ROUND

2 ROUND


第9試合 KNOCK OUT-RED -64.5kg契約

KNOCK OUT-BLACKライト級王者

バズーカ巧樹(菅原道場) 39戦27勝(10KO)9敗3分

vs

不可思(クロスポイント吉祥寺) 63戦43勝(20KO)18敗2分


ブシロード体制のKNOCK OUTで活躍し、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王座も獲得した不可思。

2019年2月のチャド・コリンズ戦を最後に離脱。

1483日ぶりに現KNOCK OUT王者との対戦するべく帰還。

そんな不可思に対戦発表記者会見からトラッシュトークで煽り、前日計量の場では額を突き合わせて挑発するなど敵意むき出しのバズーカ巧樹との初代と現役KNOCK OUT王者の注目の一戦で後半戦がスタート。



1 ROUND

選手コールの場でも対岸にいる不可思に詰め寄り、額を突き合わさたバズーカが開始ゴングと同時に右肘を振り上げ縦肘をぶつけに行って試合が開幕。

バズーカがハイキック、右肘を当てるなど好スタートを切ったが、不可思はプレッシャーを強めバズーカを後退させ、攻撃を強める。

筆者の採点は10-10 ドロー。

2 ROUND

久しぶりの肘ありルールに感覚を取り戻した不可思が肘打ちを見せ始める。

バズーカも一歩も引かず蹴りで距離を離し、首相撲で崩しにかかる。

筆者の採点は10-10 ドロー。

3 ROUND

一気に距離を詰めた不可思の右ストレートでバズーカに打ち込んでいく。

再度右ストレートを打った不可思が返しの左フックがついにバズーカを捉え腰を落としたバズーカ。

この場面はなんとかダウンは免れたがバズーカが苦し紛れに出した左フックにカウンターの左フックを合わせれ遂にダウン。

再開後明らかにダメージが残ってるバズーカに不可思が一気に詰め寄り左右のフック、膝蹴りなど続々打ち込んでいく。

フラフラになりながらもダウンだけは拒否するバズーカだが赤コーナー付近で右ストレートを食らってしまい、前のめりに崩れ落ちそうになり不可思にもたれかかろうとする様子を見てレフェリーがスタンディングダウンを宣告。

再開後も不可思の手数は落ちずワンツー、ストレートと被弾してしまうバズーカ。

深いダメージを負ったバズーカが起死回生と振った左フックだが不可思にダッキングでかわされスリップした倒れこんでしまう。

なかなか立ち上がれないバズーカを見てレフェリーが試合をストップし不可思がKNOCK OUT凱旋試合をKOで飾った。


第10試合 KNOCK OUT-RED -72kg契約

KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級王者

クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM) 100戦73勝(21KO)18敗9分

vs

木村”フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle Box) 47戦36勝(29KO)10敗1分


21年12月の試合を最後にキックボクシングを引退しボクシング転向を宣言していた木村。

紆余曲折を経てを昨年12月にRIZINで活躍するMMAファイターの矢地祐介とのMIXルールで復帰。

キックラウンドとなる1R66秒でKO勝利で存在感を示した。

木村が挑戦の場としてムエタイ(肘、首相撲あり)ルールを希望したため組まれた一戦。

相手を務めるのはKNOCK OUT-REDルールの王者になったばかりのクンタップ。

100戦を42歳の誇る大ベテランが木村の野望を打ち砕くか。



※木村が計量1.75kgオーバー。

木村1R減点2、ファイトマネー20%減額、クンタップ8オンス・木村10オンスのグローブハンデ

1 ROUND

試合開始と同時に木村が圧を掛け、左ボディから右フックを返していく。

クンタップもローで応戦するもその蹴り終わりに木村が左フックを当てる。

会場がどよめくなかクンタップはロープづたいにサークリング。

リングを半周した所で木村が飛び込んでの左フックが炸裂。

これがまとものクンタップの顎にヒットすると力なくダウン。

完全に意識が飛んでしまっているクンタップを見てレフェリーが急いで腕を交差させ試合をストップ。

試合後木村はパッキャオ戦をアピールした。



第11試合 KNOCK OUT-RED フェザー級

元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者

KNOCK OUT-REDフェザー級王者

小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺) 49戦41勝(21KO)7敗1分

vs

ロンナチャイ・トーラミントラー(タイ) 96戦67勝(2KO)23敗6分


KNOCK OUT初期から主戦場にしている小笠原。

昨年12月ラジャダムナンランカーのチャーパヤックと対戦しダウンを奪うも肘で額を切られTKO負けを喫した。

ロンナチャイはラジャダムナンと並ぶ2大殿堂のルンピニースタジアムでミニフライ、フライ、バンタムと3階級を制覇した王者。

昨年は6戦5勝1敗の戦績でタイ国スポーツ庁が選ぶムエタイMVPに輝いた。

新体制KNOCK OUTでのビックマッチを熱望した小笠原がムエタイリベンジの舞台に。

1 ROUND

序盤からロー、ボディストレート、左フックなどテンポよく繰り出しペースを握りに行く小笠原。

まだ様子見の段階なのか手数が少ないロンナチャイ。

ロンナチャイの蹴りを掴んで投げ飛ばす小笠原。

ラウンド中盤から肘やフックで完全には主導権は渡さない。

筆者の採点は10-10 ドロー。

2 ROUND

1Rとは変わり序盤からストレート、ミドル、肘を当てに行くなどヒヤリとする場面を作るロンナチャイ。

少々面食らった印象の小笠原だが蹴り足をキャッチしボディを打ち、クリンチで攻撃を分断するともう一段ギアを入れ直し、奥足へのローを的確に当て、パンチも散らすなど流れが小笠原に傾いてきた。

筆者の採点は 10-9小笠原。

3 ROUND

ローキックでダメージが蓄積したロンナチャイにダメ押しのローを当てる小笠原。

ローを嫌がり下がったロンチャイにハイキック、ストレート、フックと襲い掛かる小笠原。

ロンナチャイも逆転を狙い肘打ちやストレートを見せるもあと一歩届かず。

小笠原が最後までギアを落とさずロンナチャイを攻め立て試合が終了。

筆者の採点は 10-9小笠原。 3R合計は小笠原30-28ロンナチャイ

公式採点も小笠原から見て29-28/30-28/30-27と3者の支持を得た。

勝利した小笠原は会場に集まった観衆に感謝するとともにもっと大きい会場へ連れていくと宣言した。


第12試合 KNOCK OUT-BLACK -58.5kg契約

KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者

龍聖(WIVERN) 13戦13勝(10KO)

vs

ペットセーンセーブ・ソーヂョー.トーンプラーヂン(タイ) 71戦49勝(24KO)20敗2分


KNOCK OUTのエース龍聖がビックマッチで迎え撃つのはラジャダムナンスタジアム現役王者のペットセーンセーブ。

2022年はホームリングであるKNOCK OUTだけではなくRIZINやINOKI BOM-BA-YEに乗り込み4戦4勝と無敗レコードを更新し龍聖の名前をファンに知らしめた。


1 ROUND

龍聖がいつものようにボディショットを好打。

さらにアッパー、フックと上にも振り当てていく。

ペットセーンセーブは効いた素振りを見せずに前進し、ロー、フック、ストレートと返していくが龍聖のガードは崩せず。

筆者の採点は10-10ドロー。


2 ROUND

変わらずボディショットを集め、テンカオ、右ストレートハイキックも織り交ぜペットセーンセーブを苦しめる龍聖。

倒れる気配はないものの鼻血も見えるペットセーンセーブが蹴りを返していく。

筆者の採点は10-9龍聖

3 ROUND

龍聖が左フック右ストレートを当てるもペットセーンセーブは倒れず。

逆に龍聖のストレートを貰いながらもストレートを返し当てる場面も。

それでも龍聖は左ボディを当て下がったガードにストレート、フックを打ち込む。

筆者の採点は10-9龍聖。

3R合計は龍聖30-28ペットセーンセーブ

公式採点は1者が30-28だったが2者が29-29と決着は着かず延長戦へ。

EX ROUND

ペットセーンセーブはローキック、龍聖はボディブローと互いに打ち合いダメージを蓄積させあっていく消耗戦。

このまま判定へと行くのかと思われた残り30秒。

コーナーに詰めた龍聖がペットセーンセーブのガードの隙間をすり抜けた右ストレートが直撃。

遂に膝をついたペットセーンセーブ。

その瞬間吠えた龍聖。

立ち上がったペットセーンセーブに残り時間全部をかけてストレート、膝蹴りと倒しにかかるも時間終了。

筆者の採点は10-8龍聖。

公式採点も勿論10-8が3人で龍聖が現役ラジャ王者とのタフマッチを制した。


第13試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級

KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者

鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺) 12戦11勝(9KO)1敗

vs

マルコス・リオス(アルゼンチン) 71戦69勝(40KO)2敗


RIZINでMMA5連勝を飾り乗りに乗ってる鈴木が1年2か月ぶりに帰還。

メインを任された鈴木の対戦相手リオスは南米で7つのタイトルを獲得し23歳の若さで71戦69勝(40KO)2敗の戦績を誇る鉄人。

直近ではメジャーイベントGLORYに参戦しRISEライト級王者直樹に勝利しているデニス・ウォーシックに判定勝ちを収めている。


1 ROUND

詰め寄ってきたリオスがローを放つと同時右ストレートで吹き飛ばす鈴木。

間髪入れずに放った右ハイキックがリオスの側頭部を捉えグラつく様子を見逃さなかった鈴木が一気にラッシュ。

右フックがリオスにヒットするとはじけ飛ぶようにダウン。

再開後もすぐに襲い掛かる鈴木。

右ストレート左フックを当てられ尚もラッシュをかけてくる鈴木にガードをするのが手一杯のリオス。

意を決して打ち返そうとしたが鈴木の暴風に巻き込まれ右フック、左フック、右フックと直撃を許したリオスが倒れかかるところをダメ押しの左フックが当たり前のめりにダウン。

立ち上がろうとしたリオスだったが足がおぼつかず倒れこんでしまう。

ダメージの深さを見たレフェリーがカウントの途中でストップ。

新制KNOCK OUT初のビックマッチのメインを鈴木が衝撃の秒殺KNOCK OUTで締めくくった。

試合後にはRIZINフェザー級王者クレベル・コイケに挑戦表明。

キックとMMAの二刀流を宣言した。

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